１９７２年
（左から）和田博巳、本多信介、武川雅寛、鈴木慶一、渡辺勝
１９７２年２月１２日「こんさあとごっこ」
（左から）武川雅寛、鈴木慶一、本多信介
右の記事は、「我が愛する歌」という企画で、高田渡がデビューまもないはちみつぱいの「煙草路地」を挙げています。
１ 赤色エレジーの大ヒット
１９７２年４月２５日にあがた森魚＋蜂蜜ぱい「赤色エレジー」（ベルウッドＯＦ−１）が発売され、夏ごろ大ヒットします。
はちみつぱいは、あがたのツアーやテレビなどのバッキングで忙しくなります。また、様々なアーティストのレコーディングやライブのメンバーとしての参加も増えていきます。１人の参加の時は「１ぱい」、２人の参加の時は「２ぱい」などと呼ばれていました。特に、武川のヴァイオリンは求められます。
和田、慶一、武川の四谷３丁目でのアパート生活は、およそ半年でピリオドを打ちます。家主の和田も狭山に引っ越し、最後は慶一と女の子７人くらいが残りましたが、結局女の子に乗っ取られた形になり慶一も出て行きます。それが、ちょうどこの「赤色エレジー」のヒットの時期に重なっています。
（左から）渡辺勝、和田博巳、カシブチ哲郎、緑魔子（？）、武川雅寛、あがた森魚、本多信介、鈴木慶一
（左から）鈴木慶一、武川雅寛、カシブチ哲郎、和田博巳、渡辺勝、本多信介
（左から）渡辺勝、和田博巳、鈴木慶一、カシブチ哲郎、武川雅寛、本多信介
（左から）和田博巳、本多信介、渡辺勝、武川雅寛、鈴木慶一
（左から）石塚幸一、和田博巳、望月、武川雅寛、あがた森魚、竹内、鈴木慶一、山崎、いとうたかお
２ 春一番出演
春一番は、毎年５月に大阪天王寺野外音楽堂で開催されるフェスティバル形式のコンサートです。１９７２年は第２回で、５月６日と７日に開かれました。はちみつぱいは、あがた森魚、はっぴいえんど、小坂忠＆フォージョーハーフ、乱魔堂、吉田美奈子という風都市所属のメンバーとともに、５月５日の深夜１２時に新宿西口からバスで向かいました。５月６日の部に出演し、「こうもりの飛ぶ頃」、「土手の向こうに」、「塀の上で」、「煙草路地」を演奏しました。このうち、「塀の上で」が１９７２年８月５日発売の「春一番コンサート・ライブ」（ベルウッド ＯＦＷ−１〜２）に、４曲全てが１９７２年７月発売の風都市の自主制作盤「春一番」（風都市 ＵＧＤ−３００１〜１０）に収録されます。ただし、自主制作盤の方は限定盤なので、この時期にはちみつぱいの曲をレコードで聴くためには、一般的に、この「春一番コンサート・ライブ」しかありませんでした。当日は、バンドとしてあがた森魚のバッキングを勤めるほか、武川が遠藤賢司などをサポートします。
１９７２年５月６日「春一番」
（左から）鈴木慶一、本多信介、カシブチ哲郎、武川雅寛
１９７２年５月６日「春一番」遠藤賢司のステージ
（左から）武川雅寛、遠藤賢司
（左から）武川雅寛、あがた森魚
３ シングル発売の予定
はちみつぱいは、７月５日にベルウッドからシングル「A面 煙草路地／Ｂ面 貧乏ダンス」を出すことになりましたが、８月２５日に延期され、結局発表されませんでした。 「煙草路地」は山本浩美作詞作曲のはちみつぱいの代表曲ですが、「貧乏ダンス」は慶一の新曲だったようです。
４ 乙女の儚夢
はちみつぱいは、あがたのアルバム「乙女の儚夢」（ベルウッド ＯＦＬ−５ １９７２年７月２５日）に参加しています。
壱 一 乙女の儚夢／慶一（ｅｇ）、武川（ｖｌ）、カシブチ（ｄｓ）、渡辺（ａｃcordion）、本多（ｆlat ｍandolin）、和田（ｅｂ）
二 春の調べ／武川（ｅｇ）
三 薔薇瑠璃学園／カシブチ（ｄｓ）、渡辺（ｅｐ）、和田（ｅｂ）
四 雨傘
五 女の友情
六 大道芸人／慶一（ａｇ、ｃｈｏ）、武川（ｖｌ）、カシブチ（ｄｓ）、渡辺（ｐ）、本多（ｅｇ）、和田（ｅｂ）弐 一 曲馬団小屋
二 電気ブラン
三 秋の調べ／武川（ｖｌ）
四 赤色エレジー／慶一（ｐ）、武川（ｖｌ）、カシブチ（ｄｓ）、和田（ｅｂ）
五 君はｩのＱｕｅｅｎだよ／慶一（ａｇ）、武川（ｖｌ）、カシブチ（ｄｓ）、渡辺（ａｇ）、和田（ｅｂ）
六 冬のサナトリウム／慶一（ｐ）、渡辺（ｅｐ）、本多（ａｇ）、和田（ｅｂ）
七 清怨夜曲／武川（ｖｌ）、カシブチ（ｄｓ）、本多（ｅｇ）、和田（ｅｂ）
（左から）本多信介、カシブチ哲郎、和田博巳、武川雅寛、渡辺勝、鈴木慶一
（左から）武川雅寛、鈴木慶一、カシブチ哲郎、本多信介、和田博巳
（左から）カシブチ哲郎、和田博巳、本多信介、鈴木慶一、武川雅寛
（左から）渡辺勝、鈴木慶一、武川雅寛、本多信介、和田博巳
武川が、かぐや姫の「神田川」のヴァイオリンを担当するきっかけになった（？）座談会
５ 渡辺勝脱退
８月に、楽曲を作りボーカルを担当するど重要な位置にあった渡辺勝がアーリータイムス・ストリングス・バンドの結成のため脱退します。たいした理由はないが、いつも同じことをやっているのに飽きたということです。
そして、武川のボーカルの比重を大きくしながら５人編成として活動します。
６ アーリータイムス・ストリングス・バンド
渡辺は、１９７１年頃から作家の青野聡に借りた吉祥寺の一軒家に住んでいました。アーリータイムス・ストリングス・バンドは、そこに集まってきた人達により結成されました。メンバーは、村上律（バンジョー、スティールギター）、渡辺勝（ギター、キーボード）、松田幸一（ベース、ハーモニカ）、高橋至（ドラムス）、竹田裕美子（キーボード）、今井忍（ギター、ベース）です。村上律は元・アップルパミス、アテンションプリーズ、律とイサト、松田幸一は元・ロックキャンディーズ、グループ愚で、竹田裕美子は渡辺の立教大学の後輩です。結成当初は、村瀬雅美（ベース）、白石助平（ドラムス）、猪川オサミ（サックス）なども在籍していました。
１９７３年７月２１日にシングル盤「鐘の鳴る丘待ちぼうけ」（ＣＢＳソニー ＳＯＬＢ−５２）を発表しています。
しかし、１９７３年末に解散し、村上律と松田幸一は徳武弘文、岡田徹、河合徹三とラストショウを、渡辺、今井忍、竹田裕美子はキリギリスを結成します。
１９７２年
アーリータイムス・ストリングス・バンド（１９７３年）
（前列左から）高橋至、松田幸一、村上律、今井忍、竹田裕美子、渡辺勝
アーリータイムス・ストリングス・バンド（１９７３年３月）
アーリータイムス・ストリングス・バンド（１９７３年３月）
アーリータイムス・ストリングス・バンド（１９７３年３月）
（左から）鈴木慶一、あがた森魚、、武川雅寛
（左から）あがた森魚、鈴木慶一
（左から）武川雅寛、カシブチ哲郎、あがた森魚、本多信介
（左から）武川雅寛、鈴木慶一、あがた森魚、石塚幸一
（左から）武川雅寛、鈴木慶一、あがた森魚、石塚幸一
（左から）武川雅寛、あがた森魚
（左から）和田博巳、カシブチ哲郎、本多信介
鈴木慶一
カシブチ哲郎
和田博巳
鈴木慶一
武川雅寛
鈴木慶一
本多信介
本多信介
（左から）あがた森魚、鈴木慶一
（左から）あがた森魚、鈴木慶一
（左から）武川雅寛、あがた森魚、鈴木慶一
（左から）鈴木慶一、和田博巳、あがた森魚
（左から）武川雅寛、鈴木慶一、和田博巳、本多信介、カシブチ哲郎
